先日書いた通り、お盆休みに遺譜 浅見光彦最後の事件を読んだ。
シャーロックホームズの最後の事件の様に主人公である浅見光彦が死ぬ訳じゃないんだけど・・・内容としては、いつもの通り殺人事件は起こるものの、犯人を断崖絶壁に追いつめて逮捕するような事も無く、事件の裏にある人間関係や問題を浅見が紐解いていく感じの作品ですね。
知らずにネタバレな内容を書くかもしれないので、続きは気が向いた人だけどうぞwww
あとがきを読むと書いてあるのだけど、 シャーロックホームズに最後の事件があるように、浅見光彦にも最後の事件があるはずというコンセプトから企画が始まったらしい。
もっとも、ホームズは最後の事件で作者に滝に葬られたのだけど、浅見光彦は自ら探偵を辞めて神戸辺りで独立した生活をするという事になってるのだけど・・・なぜ神戸なのかは読めばわかる(笑)
※その後、ホームズは復活してるので34歳になった浅見にも探偵をして貰いたいw
エピローグとあとがきにもあるように、あと4作品ほどは執筆中で取材も終わってるらしいので、よほどの事が無い限りもう少し浅見光彦の事件簿が読める。
遺譜はif(もしも)って意味も込められてるそうな。
その辺りは、西村京太郎さんとの対談で話をされている。
西村京太郎×内田康夫 ミステリーBIG2特別対談 「名探偵」とともに生きる (1/4) : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
※リンク先はいつまであるかわからないのでお早めに(^^;)
しかし、過去のヒロインを登場させるのに誕生日会とはちょっと強引な気もするけど浅見なら良いかと思ってしまうwww
今までの作品で多くのヒロインが登場して、それぞれ浅見に好意を抱くのに浅見自身がその気にならないのはいつものパターンって思ってたけど、実は浅見が最初に登場した平家伝説殺人事件(この頃はまだタイトルに殺人事件ってついてたのねwww)のヒロインである稲田佐和に好意を抱いてたからなんですね。
ちょっと調べてみたけど、作品で積極的にキスしたのは彼女だけかも。
同じ部屋で一晩過ごしたり、女性から告白されたりしても最後の一歩を踏み出せなかったのはそういう事だったのか(^^)
しかし稲田佐和は20歳。浅見とは14歳も離れてるんですよねぇ。内田さんの願望だろうか?(笑)
あれ?肝心の内容にほとんど触れてないなwww
関係無いけど、知ってる所(老いの坂から京都縦貫道を通って亀岡から園部に抜けるシーン)が描写されてるのを読むとすごい嬉しい(笑)
今回は飛行機嫌いの浅見が飛行機でドイツに行くなど浅見作品が好きな人はニヤッとするけど、ミステリーが好きな人にはちょっと物足りないかも。
Kindle版だと合本版で上下まとまってるんですねwww