あれで退場は無いなぁ - 京都の片隅でぼんやりしてます

今日は外出しててテレビが見れなかったので、プロ野球の結果を知りたくてスマホでスポーツ関係のニュースを見てたら広島の緒方監督が１回裏に退場してた。
緒方監督が退場って珍しいなって思ったので理由も調べてみた。

状況としては
１回裏　打者の菊池はショートゴロを打つ
ショートは捕球して１塁に送球するが高くなり中島（巨人）がジャンプして捕球
菊池は１塁に向かって全力疾走
１塁を走り抜けようとした菊池は中島の体がフェアグランドからファールグランドに流れているのを見て咄嗟にフェアグラウンドを走り抜ける
１塁をオーバーランしたところで菊地が急停止し、足を滑らせこける
それを見て中島がタッチしようとする動きをし、それにつられるように菊池も１塁ベースに手を伸ばす
帰塁かタッチかどっちが早かったのか？といえばタッチが早かったのは間違いない

打った打者は内野ゴロでも何があるかわからないから基本的には１塁に向かって全力疾走で駆け抜ける
このため進塁の意思を示さない場合はオーバーランしてもセーフというルールがある
その場合、フェアグランドであろうと、ファールグラウンドであろうとセーフとなるらしい（実は、ファールグラウンドを駆け抜けないといけないと思ってましたーー；）

菊池がこのルールをどこまで理解してたかは不明だけど、２塁へ進塁する意思があったというよりかはフェアグラウンドでオーバーランしたらアウトになると勘違いし、慌てて止まろうとして足を滑らせてこけて、中島がタッチする動きを見せたからベースに戻ろうとしたように見える。

今回、これを１塁塁審は２塁に進塁する意思があったと判断したようだ（－－；）

この判定自体も微妙なんだけど、その後の審判団の対応も酷い
まず、緒方監督はリクエストを求めてベンチを出たわけじゃないと言っている。
タッチがアウトかセーフかって話の前にオーバーランはセーフじゃないの？って抗議だからルールに乗っ取って判断してくれたら良いって事なんだろうけど審判としては『菊池が帰塁しようとしたのは２塁に進塁しようとした意思表示だ』という判断らしい
個人的にはかなり強引な判断だなぁ～と思うが・・・

しかも、緒方監督の抗議に対して『リクエストしたら』と審判から言い出したらしい
そうなると、緒方監督としては『進塁の意思があったかどうか？』ってところからリクエストで判断してくれるのだと思うわなぁ～
しかし、結果は『タッチのタイミングはアウト』という緒方監督がそもそも抗議した事に対するリクエストは行われていない
これは審判団としては『オーバーランの進塁意思の有無についてはリクエスト対象外』という判断だそうな
これじゃ緒方監督も納得できないわなぁ・・・なので、結果として退場になる事は承知で再度抗議したようだ
これはリクエストシステムがルール化された際に同じプレイに対して再リクエストが出来ないように『リクエストの結果に対する抗議は出来ない（退場）』と決められているから

審判も人間なので間違いや失敗はすると思うし、リクエスト対象外のプレイで審判の判断が覆る事もよくないって事はよくわかるんだけど、明らかにルール上はセーフのプレイに対して自身の判断を肯定する為のこじつけ（菊池が進塁の意思があったという判断）は良くないと思うんだよな
菊池がベースに戻ろうとした事やアウトと言われて抗議せずにベンチに戻った事も審判が菊池に進塁の意思があったと判断された原因だとは思う

過去にも誤審問題はイロイロあったけど、個人的に今回の退場劇で一番の問題は『審判が監督に対してリクエストを行使すれば良い』と言った事じゃないかな？と思う
緒方監督が抗議してたのは進塁意思の有無であって、その後のタッチプレーのアウト・セーフじゃないのだから、リクエストで再検討出来ない抗議に対してリクエスト申請を促すような事を審判が言うのは間違いだったと・・・。
広島はNPBに対して抗議文を送ったらしいので、その結果がどういう回答になるか気になる所だ