あの時の決断は・・・

今の給料が良いか?っていうと年齢からすると平均以下なんだろうけど、自由に自分の出来る、したい事が出来る職場に居る。

ゲームプログラムの仕事がしたくて専門学校に入ったが当時のコンピュータ系の専門学校は今のようにゲーム学科など無く、情報処理試験(一種・二種)に合格する為の学校で内容はゆるく、学校で仲良くなった友人も純粋なプログラマとして就職した奴は居なかった。
そんな時代のせいなのか、自分の才能が無かったせいなのか就職も決まらず卒業し、半ひきこもり状態でバイトをたまーにする生活が半年ほど続いた。

そんな時、親の知合いからコンピュータ系の会社を紹介された。
当時は今ほどインターネットが普及していなくて、紹介された会社がどんな事をしてるのか調べる事は難しく、とりあえず時間はあったので面接に行ってみた。

京都市内にある本社ビルで面接を受け、どうしようか迷ったが働いてみる事にしたが・・・本社のシステム部署に配属されると思ってたが、本社勤務でもなく某信用金庫の3交代のオペレータとして働く事になる。
派遣とかじゃなく本社でプログラムの業務をしたいと上司に言ったら、係長が居てるから派遣じゃなくて請負だから!とピントのズレた返事に『迷った』なら入社するなよと自分に腹が立ったが時すでに遅し・・・しかも、今では考えられないような体育会系(--;)

オペレータで9年、本社勤務が1年半・・・
終わりの決断は突然に・・・当時は本社勤務になってWindows Serverなど凄い勢いで普及してきたインターネットなどネットワーク的な業務が増えてきており、1年半の本社勤務でそういう仕事が面白いと思ってきたところだった。
しかし、中途採用の後輩がサイトに突っ込まれて1日で出社しなくなり、そのしわ寄せで実家から通勤2時間くらいかかる工場に行って次の営業日から行ってくれと言われた時・・・この会社に居てはダメだと『決断』をした。
その時間、わずか30秒・・・
もし、その話をした上司が真剣にどうしてもお前じゃなきゃダメだからと言ってたなら辞めるという選択肢を30秒という短時間で決断出来なかったと思う。
今でも半笑いで「始発に乗ったらギリギリ間に合う」と言った顔は忘れられない。

本社で他部署あずかりで仕事をしてた俺に対して『なんの相談もなく辞めるなんて!なんでそんな事を(急に)言うんだ!』と直属じゃない部長が言ってくれた時は嬉しかった。
人事部に居てた人には『俺のところまで回ってきたら(辞める事を)止められないんだぞ!』と怒られたりもした。

こんな話をするとキレて辞めるって言っただけ・・・って思われるだろうけど
あの30秒の間に自分ではこのまま流されてしたくない業務をまた続ける事になるのは嫌だって冷静に判断し『決断』をしたつもりだ。

その後、最初に書いたように今の会社は結構ゆるい感じで大丈夫か?って思う事も多々あるけど、あのまま仕事を続けてたよりかは十二分に充実していると思う。

あの30秒が今までの人生の中で一番の『決断』だったと思う・・・

 

文章が下手で自分の思いが伝わるかどうかはわからないけど、今の会社に勤めて10年以上が経ったので、あの時の気持ちと決断が間違えてなかったと再認識できたので、個人的には満足かな。
もちろん賞金も欲しいけど(笑)